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黒春香と白春香


アイドルマスター 春香さんが衣装で悩んでるそうです

 今回のお題:春香作品の新しい方向性について考えてみる(パート1)
 春香作品は現在これまでの黒春香メインだった流れから、新しいを分流を形成しつつあります。今大きな流れを作りつつあるのは2つ。原点回帰の白春香作品と「かっかいい」タグのついた春閣下作品です。今回は前者の白春香作品についてまとめてみたいと思います。

・原点回帰の白春香作品
 白春香作品、いわゆるノーマル春香作品はこれまでにも良作が多数作られています。しかしこれまで「アイドルマスター KOTOKO Princess Bride!」という伝説級の作品を除いて、なかなか他ファンを巻き込む程の大きな流れを作り出すことができませんでした。特に春香単体の白作品は代表と呼べるものがなかなか決まらない状態が続きました。これは白春香作品が元からの春香ファンにしか理解できないものだったからでしょうか?いえ、そんなはずはありません。今回「アイドルマスター 春香さんが衣装で悩んでるそうです」が春香ファン以外の層も巻き込む力があることを証明してくれました。
 ここで面白いのは「アイドルマスター 春香さんが衣装で悩んでるそうです」が「アイドルマスター 松浦亜弥 『ね〜え?』 春香」のリメイクである点です。もちろん旧版も支持されていますが、修正版と比べると受け入れられ方に大きな差が見られます。同じ曲・同じ方向性なのになぜこれほどの差が生まれたのでしょうか?
 一つは表現力・演出力の向上はあるでしょう。これは両者を見比べればすぐ分かると思います。従来の白春香作品は黒春香作品に比べると春香を作品上でいじることを躊躇っている印象が個人的にありました。少しでもいじると黒春香作品扱いされることを警戒していた面もあったのかもしれません。そうなるとよく言えば正統派、悪く言えば大人しい作品ばかりとなり、アクの強い黒春香作品ばかりが目立つという悪循環に陥っていました。しかし本作の修正版では切り抜き技術をふんだんに活用し、黒春香作品に負けない動画演出を多数見せてくれました。この作品は黒春香作品で培われた動画技術が白春香作品でも使えることを証明してくれました。一歩間違えるとネタに転落しかねない春香画像の加工を白要素のまま再現できたのは作者様の情熱の賜物と言えるでしょう。

 ただ今までにも動画技術の優れた白春香作品はいくつか発表されています。その一つは「アイドルマスター 春香 Yeah! めっちゃホリディ PV風」。この作品も白春香作品の中で高い評価がつけられている作品です。動画の切り抜き技術は今でもトップクラスの完成度でしょう。もしこの作品が今の時期に発表されていれば、「春香さんが衣装で悩んでるそうです」に匹敵する反響が得られたと思います。ただ惜しむらくは当時は黒春香作品急成長の時期。本作は黒ブームの中に彷徨い込んだ子羊的存在として扱われてしまいました。春香の魅力を今までにないレベルで演出した作品でしたが、黒春香・春閣下とのギャップを訴えるコメントが主流となり、元からの白春香ファンがそれに嫌気をさして離れるという不幸な結果をもたらしてしまいました。まだこの頃は白春香ファンと黒春香ファンは相容れないと認識されている時期でした(追記:本作は一度削除されているため、実際の再生数はもう少し多いと考えられます)。

 そして現在、電波ソングと黒春香のコラボ作品などで春香本来の可愛さと笑顔に惹かれた人達が白春香作品に流れ込みつつあります。普通の春香を黒くするギャップで黒春香ファン(愚民を含む)を増やしたように、今度は黒春香を白くするギャップで愚民を漂白化する流れが形成されつつあります。白→黒→(可愛い黒)→白の流れですね(黒から可愛い黒の流れについては「春香と電波ソング」の記事を参照してください)。この流れに「春香さんが衣装で悩んでるそうです」はうまく乗ることができたと考えています。今後白春香作品は黒春香作品の技術を活用し、黒春香ファンから流れてきた人達を受け入れることでますます発展できる可能性があります。これから白春香ファンと黒春香ファンが一つの作品で顔を合わせる機会はますます増えるでしょう。その時黒春香ファンは愚民弾幕や黒替え歌を自粛し、白春香ファンは「閣下」「刀をお忘れですぞ」ぐらいの軽いコメントなら笑って受け流す度量を見せれば、両者は仲良く共存できるはずです。両ファンが一緒に同じ春香作品を応援することができれば、更に新しい春香作品の流れが作られると期待しています。

アイドルマスター 春香としりとり♪(ぴこまりんご飴☆)

 そしてその可能性が「アイドルマスター 春香としりとり♪(ぴこまりんご飴☆)」で開花しようとしています。本作は春香本来の明るさ(白)と電波チックな曲(黒)と完成度の高い動画技術が見事にコラボレートした作品です。この流れは「アイドルマスター 春閣下 洗脳・搾取・虎の巻 圧縮版」の時と状況が似ています。一つ異なるのは今回の主導権が白春香にある点です。MOSAIC.WAV系の電波ソングが黒春香に新しい流れを作ったように、「歌のお姉さん」を彷彿とさせる今回のぴこまりソングは白春香に新しい方向性を示してくれました。現在この新しい春香(黄春香)は白春香ファン・黒春香ファン双方に受け入れられています。この流れがこれからも続けば両ファンが合流する大勢力に成長するかもしれません。ただぴこまりソングだけでは数も限りがあるので、いつか壁にぶつかってしまうでしょう。ぴこまりソングに匹敵するジャンルを見つけ出すことが、白春香作品の将来を担う重要な鍵になるかもしれません。春香職人さん(特に白春香を応援している職人さん)にはぜひこの流れを発展させて欲しいと個人的に願っています。


闇春香と春閣下」へ続きます。

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